社内ものづくりイベント「Builders Day」を初開催した話

こんにちは、nakaji_dayoと申します。カンムでエンジニアリングマネージャーをしています。

2024年9月に「Builders Day」という社内ものづくりイベントを初開催しました。本稿ではイベント企画の背景や開催時の様子の紹介をします。

Builders Dayとは

はじめにイベントの概要ですが、「Builders Day」は普段の業務や職種に関係なく色々なメンバーがチームを組み、アイディアを出し合い、ものづくりを楽しむイベントです。

作るものは業務に関係なく完全に自由で、制作には1営業日を使います。また、発表会を社員総会に合わせる形でオフライン開催することにしました。

note.com (↑社員総会についてはこちら)

開催の裏側

ここで少し脇にそれますが、開催に至るまでの背景など裏側を紹介します。

このイベントは完全に新規という訳ではなく、カンムでは以前より「金融のテックカンパニー」を目指してTechDayというイベントを毎月開催してきました。今回のBuilders Dayはその改善から誕生しました。

akirachiku.com (↑これまでのTechDayでは業務効率化などの成果が生まれ続けています)

一方、当初に対し「社員数が増えた、リモートワークが主流」などの環境変化で、「参加のハードルや成果の出しづらさ」などの課題も出ていたことから、よりよい在り方はないかという所で有志のPJを作り検討を開始しました。

検討を進める中で「カンムはものづくりの会社である」という理念から「誰もが」「楽しく」「ものづくりを行える」イベントを目指したいと考え、以下の改善・変更を加えて「Builders Day」としての開催を行いました。

  • 年2回と開催頻度を減らすことで各回の確保時間は増やし、制作の成果を出しやすくする・運営にもリソースをかけられるようにする
  • オフラインの発表会により、イベントとして盛り上がるものにする
  • チーム参加を取り入れ、職種をまたぎアイディアを出しやすくする・参加ハードルを下げる => 今回は運営側でチームマッチングを行った
  • 推しテーマを設定し、そのワークショップや利用のサポートを行い、制作に取り組みやすくする => 今回は推しテーマを「Zapier」とし、その利用のワークショップを開催した

結果としては、任意参加ながら「人事/広報/業務/法務/事業開発/開発」など様々な職種の方、また入社から比較的日が浅い方も含めて、20名+の方々に参加いただけました。そして多くのチームがものづくりに熱中し、オフライン開催での発表会も盛り上がるものになったのではと思っています。 以降で制作Day・発表会の様子を紹介いたします。

制作日の様子

制作日はオンラインメインの実施で、チーム毎にSlack channelを作り、Google meetなどを使いつつ各チームが制作に取り組みました。 午前中には開会式と任意参加の「Zapierワークショップ」実施しました。

一部のチームはオフィスで開発

発表会の様子

発表会では、計12のチームまたは個人がデモなど交え制作物を紹介しました。 前述のとおり懇親会内で開催したので、観客は酒などを片手に発表を聞き、アイディアや作りきったことへの感心の声や、ユニークな目の付け所に笑いなども起こり、オフラインならではの盛り上がりとなりました。

Zapierも活用した「採用面談・面接の通知bot」の発表

発表会の様子

表彰式の様子 / 受賞作品の紹介

今回のイベントでは社員投票による「チーム・個人賞」とCTO審査による「審査員特別賞」、及びささやかな賞品を用意しました。 以下では受賞作品を紹介します。

チーム賞: 図に載せる君 / pocketnori3(ポケのり)

  • 制作物(2点)
    • 図に載せる君: ponzuとyokoiを図に乗せてくれる
    • pocketnori3(ポケのり): あるキーワードを与えると:nori3: が発言したslackメッセージとesaからいい感じのものを3つづつ選んでリンクを返してくれる
  • チーム名: チーム1_思考回路エクスプレス

こちらのチームは、@nori3(= 社内のあらゆる疑問に答えるすごい人)がソースの情報を探すslack botを制作し、これがシンプルながら大勢に刺さっていました。

チーム賞受賞の様子

個人賞: そこに法人データがあるから

データの整備・提供という地道ながら確実に実用的なエンジニア魂あふれる取り組みした @achiku が個人賞に選ばれました。

@achikuの発表の様子

審査員特別賞: esa watch/ リリース審査員

  • 制作物(2点)

こちらのチームは、ドキュメント共有サービスesaの記事をディレクトリ単位でなど柔軟に変更監視できるツールと、プレスリリースの作成を承認フロー実行やAIレビューによりサポートするツールの2本の業務上便利なツールを開発しました。

審査員特別賞受賞の様子

開催してみて

終わりにイベントを開催してみての私の感想を残します。

作品の全体感

  • Zapierを使った作品も多く、アイディアを手軽に試して見れている様子だった
  • ChatGPTを組み合わせた作品も多く時代を感じた。中にはInstruction Tuningの利用検証などの取り組みもあり面白かった。

良かった点

  • 普段関わりの少ない人達が共同でものづくりに取り組め、「広報・人事・法務など」を含むチームならではの視点での作品が生まれた
  • 作ったものが役立っていて、開催後も使われている
  • 開催後「Zapierですべての業務を自動化したい」などの声も上がっており、普段の業務の改善が期待できる
  • 発表会が盛り上がった

改善したい点

  • 制作日に「チームで物を作る楽しさ」を参加者全員に感じてもらうために、十分な環境や仕組みを用意できなかった
  • Zapierは多くの人の取っ掛かりになった一方で、エンジニアからは込入ったことをすると大変だったという声があり、チーム制作やテーマ設定の難しさを感じた

最後に

最後の最後にですが、本Builders Dayの企画運営PJは、@michiomochi , @sho_hata_, @nakaji_dayoのメンバー +@knee (CTO)のサポートで取り組んでいます。大感謝。


\カンム、積極採用中/

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