カンム流『朝会』をやってみたら予想以上にウケが良かった件

はじめに

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こんにちは、カンムでバンドルカードの機械学習部分を担当しているfkubotaです。
今回は、カンムで行っている雑談朝会について書こうと思います。
いきなりですが朝会や雑談会などを普段やっていますか?
コロナの影響でリモートになって「コミュニケーションが足りてない!朝会やるぞ!」という感じではじめた会社、チームは多いのではないでしょうか。
僕も前職含めコロナで失われたコミュニケーションを取り戻したいというモチベーションの朝会に参加していました。
ただこの朝会、とても運用難しいですよね。
勢いよくはじめたものの「この会意味あるの?」 と各人が自問してしまうような会は多くあるはずです。
この記事ではリモートワークで失われてしまった愛すべき雑談を取り戻したいという思いではじめた朝会運用について紹介したいと思います。
僕は朝会は大きく分けて二種類あると考えています。

  • タスクの共有
  • コミュニケーションを増やす

今回紹介する朝会はコミュニケーションに比重を全振りしているので仕事の生産性がどうのこうのという話は一切出てきませんのでご了承ください。(巡り巡って生産性があがる可能性は十分ありますが)

朝会の運用は難しい

f:id:kanmu-tech:20210910182658p:plain ここで一度、朝会の難かしさと解決したい問題点を洗い出します。

  • 朝会パターン1: 業務報告会&ついでに雑談
    • これは一番多いパターンではないでしょうか。
    • 昨日やったこと、今日やること、困ってることを各自報告するようなパターンです。
    • 雑談あればついでにやるような感じです。
    • このパターンは慣れてくると「キノウハ、ナニナニシマシター。キョウモオナジデース。イジョウデース。」のようにこなすだけの形骸化した朝会になりがちです。周りの人も本当に真面目に聞いているのか怪しいところです。
    • 形骸化した朝会は早めに時間がすぎることが好ましいため雑談は減る傾向にあります。よって雑談は自然と少なくなるでしょう。
  • 朝会パターン2: 雑談会(強制参加)
    • 集まって雑談しようの会です。
    • 毎日同じメンバーで話すので雑談はすぐに尽きます。
    • よく喋る人がたくさん喋って聞き専みたいな人が生まれるのも必然かもしれません。
    • それとそもそもなのですが、雑談があまり得意でない人がいるのも考慮したいところです。
  • 朝会パターン3: 雑談会(任意)
    • 最初は盛り上がりますが、徐々に人が来なくなります。
    • きっと「数人いるなら入ろう」の精神の人が多いはずなので牽制しあって結局誰も入らないパターンですね。
    • 静かになくなっていく悲しい会になりやすいと思います。

なんとなく想像がついたところで上記から戦わなければいけない問題点を洗い出します。

  • 形骸化させない
  • 毎回同じメンバーにさせない
  • 強制参加にしない
  • 参加者はできるだけ発言できるようにする

これともう一つ要素を追加します。コロナ禍に転職した関係構築に四苦八苦しているであろう入社したての人への配慮も入れておきます。

  • 入社したての人への配慮 をする

考えた朝会のカタチ

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それでは、上記の問題を同時に解決する策を数ヶ月コツコツと考えた結果を紹介します。
僕の中では紆余曲折あったのですが、結論だけ述べます。
以下のような方法を取っています。(Slack運用を想定)

  • pj-asakai などの朝会専用チャンネルを作成
  • 朝会に参加したい人はここに入る
  • 活動は、火曜日と木曜日の朝に15分
  • google meet を使用し、できるだけカメラONにしている
  • 聞き専はNG
  • 参加メンバー は多くても6人ぐらい <--- これ大事
    • 固定メンバー
      • 直近3ヶ月以内入社組(3, 4人程度想定)
      • ホスト1人
    • ランダムメンバー
      • チャンネルに所属しているメンバーからランダムに2人を選ぶ(SlackAppで実行。後ほど紹介します。)

こんな感じです。ランダムに選ばれるメンバーがいることが大事なポイントです。
(具体的な人数は組織の大きさなどに応じて適宜変える必要はあります)

さきほどあげた問題点と照らし合わせます

  • 形骸化させない
    • 週に2回15分だけなのでちょっと物足りないぐらいで終わる。(無言の気まずい時間が最小限)
    • メンバーが毎回変わる
  • 毎回同じメンバーにさせない
    • ランダム枠を用意している
  • 強制参加にしない
    • ランダムに選ばれる人は、pj-asakaiチャンネル に所属している人だけ なのでチャンネルに参加した人は参加したい意思表示をしたことになります。
    • チャンネルに参加しない限りランダムで選ばれることはありません。
  • 参加者はできるだけ発言できるようにする
    • 少人数制かつ聞き専NGなので話しやすい
  • 入社したての人への配慮 をする
    • 直近3ヶ月以内に入社した人は固定メンバーとしている
    • 社内の人なら誰でもOKなので普段仕事で関わらない人とも雑談を楽しめる

こんな感じです。あげた問題にしっかり対処できています! :)

やってみてどうだったか

このアイデアをながいこと温めてカンムで開催される月に1度の TechDayで発表しました。
共感してくれる人が多く、社員39名(2021年9月時点)のうち19人が朝会チャンネルにさっそく入ってくれました。
(こういうイベントに飛びつく人が多いのもカンムの楽しいところ)

評判は結構いいです。僕自身も雑談たくさんできてウキウキです。
特に直近入社組は仕事で関わらない人と雑談できるということで喜んでいただけているようです。
開始してまだ2ヶ月弱ですが今の所毎回大盛りあがりです。
マニアックな話題が出て時間足りないよーって感じで惜しく終わるのも続いているポイントなのかもしれません。

  • 話題例
    • メガネの話
    • 引っ越しの話
    • 今年のベストバイ!の話
    • などなど

会後のslackでワイワイも楽しいですね。

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紹介は以上です。
結構楽しいので雑談会を定期的に実行したい場合は参考にしてみてください!

おまけ(ランダムにメンバー選ぶSlackApp)

ランダムにメンバーを選ぶ時にいろいろやり方があると思うのですが、カンムでは Picker というSlack Appを使っています。 使い方は簡単で
/pick other 朝会だよ! を実行すれば、チャンネルに属している人の中から一人が選ばれてメンションされます。
(otherは任意のタスク的な意味なのであまり気にしないでください。)

このアプリはかなり融通がきく仕様になっていて、

  • 固定メンバーのA,B,Cさんはランダム候補から常に除く
  • Dさんを一度だけ除く
  • 2人選ぶ

などのオプションを付与できます。
/pick help を見れば簡単にわかるのでなにか困ったときにはヘルプを見てみてください。
最後にコマンド実行例画像を添えて終わりたいと思います。

/pick ot :asakai: -choose 2 (←2人選ぶ) コマンド実行例

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